実在がもたらすギフト

今西礼子

2011年09月01日 12:29

『「ここ」に存在することの、たった一つの目的は「ここ」に在ること。
「ここ」に存在することの、魂の目的は「ここ」に在ること』    レナード・ジェイコブソン


今日のこのレナードの一言に、昨日、前回のワークショップご参加者のお一人から、いただいたメールのことを思い出しました。その方は実在に在ることで、まさにこの言葉の意味を体現されていっらしゃる・・・・・と。その方からいただいたメールで、実在がもたらすギフトを私はあらため実感し、深い感動を覚えました。実在のクオリティーを日々高めていくことによって、確実に人生が変容していくプロセスは感動的で、周囲の人をインスパイアさせます。一人の人が目覚めることによっての影響力をこうして目の当たりにすると、未来の希望が見えると同時に、未来の責任を担っているのはわたしたち一人ひとりであって、そして、それは誰かに任せることではなく、自分の選択次第、つまり、素晴らしい未来も、人生の幸せもすべては自分の選択で、自分が自分の人生を作り出していることをあらためて思い知らされました。


その方からご感想を皆さんとシェアすることにご快諾をいただきましたので、個人的なことを除いて、そのプロセスの一部をここでご紹介させていただきます。
最初、その方がワークショップに参加される前はこのように感じられていました。


「他の人から、実在の状態に導かれるって正直
あまりピンときません。が、理屈をいってみても
意味が無いので、体験してみることにします。

本を読み、今とここを意識するようになってから
客観情勢は相変わらず厳しいのに、妙に安らか
で良く眠れます(笑)
何か関係が有るのかもしれないと思っています」


そして、その方がワークショップ一日目にご参加された日のご感想です。


「今日のセミナーで、皆さん結構泣いたりしておられたので、
私も拝見していて少し安心しましたが、私の場合は、夜
自分の部屋で、一人で居るという状況だったからか号泣を
通り越して慟哭といった感じの泣き方になってしまい何より
当の自分自身が一番びっくりしました。

私は典型的な日本人で、泣くこと自体に抵抗があり大学卒業
して社会に出てから、こんなに泣いた記憶がありません」


「セッションの中でレナードが、私のエゴに対してとても配慮に
富んだ優しい対応をしてくださったことが、私の中で違和感を感じる程
とても印象に残ったという事実はありました。

自宅に戻ってからも何故かそのことが頭に残っていて不思議でした。


入浴後自室でレナードの本をぱらぱらと捲りながら読んでいるうちに、
突然、いままで自分が悩んでいたこと一つ一つが、偽りながらも、至ら
ないながらも私のことを守るためにエゴがしてくれていたことに雷に打
たれるが如く気が付いてしまったのです。

その瞬間、今までに一度も経験したことの無い気持ちが爆発しました。

エゴを愛おしいと思うような圧倒的な気持ち、エゴに対して有り難いと
思う気持ちで身体が麻痺したようになってしまったのです。

そしてそれと同時に先ほど書いた、”いままで自分が悩んでいたこと一つ
一つ”の意味が突然、一瞬で分かったのです。

自分かと驚くくらい泣きに泣きました。

涙の後、昼のセッションをはるかに越える実在を体験したきがしました。

それは、とても深くどっしりとした平和で神聖な歓びでもありました」



そして、ワークショプをすべて終了してからの、その方のご感想です。



「この二日間は私の人生の中でも忘れられない時間になりそうです」

「色々な意味で私は変わっていきそうな予感がします。

あの日以来私は毎日夢をみます。

昨夜はレナードが夢に出てきました。

実際にお会いした時のレナードは、とても優しかったのに夢の中のレナードは
かなり恐いレナードでビックリしました。

夢の中のレナードは私に、つまらないプライドは捨てなさい、と言いました。
そしてキミの体験は特別なものではない。慢心しないようにしなさい、とも
言われました。大切なのは常に実在にいること。今この瞬間、それだけ。
とてもシンプルなことなんだよ、と最後は笑って言ってくれました。

私は本当にレナードが居るのかと思って、思わず起きてしまいました。

そしたらそれは、夢でした。

おそるべしレナード(笑)

彼は夢の中でさえ極めて適切で、本当にびっくりしました。

こんなありがたい気持ちに導いてくれるレナードには本当に
本当に感謝をしています。有り難いと思います。

このレナードの気持ちに私は実在にいること、自由になること
で答えていこうと思っています」


そして、これが今のその方の境地です。


「自分が少し変わり、まわりが少し変わる。
また自分が変わり、まわりも変わる。
気が付くと自分もまわりも大きく変わっている。

そんな感じの三ヶ月間です。

いまとここに生きる。

それは私の想像を超えていました」


率直に実在へのプロセスを分かち合ってくださり、そして、皆様とこうして分かち合うことことをご快諾くださった「この方」に、心から御礼と感謝を申し上げます。意識の光の波紋が広がっていきますように。